「現象」と「原因」とは異なります。
目の前にある地面が平に見えても、地球が平らなわけではないことを考えればわかります。
吃音も同様です。体がこわばり言葉が詰まるからと言って、言語や身体の障害ではありません。
もし、本当に身体の障害でしたら、一人になると急にしゃべれるようになったり、歌を歌うときは症状が出なかったりと言ったことはあり得ません。
状況によって症状を再現できなくなるものは身体の障害とは言えません。
吃音とは、心が身体に影響して引き起こす症状です。
心が原因と言っても、「単に落ち着けばいい」とかそういった問題ではありません。
自由に動いているように見えて、私たちの行動は、ビリーフ(信念)などによって強く影響されていることがわかっています。
「人前では、恥をかいてはいけない」
といったビリーフを持っている人は、人前に出ると意識で制御できず緊張し、汗をかいたりします。
同様に、
例えば
「どもりは悪いもの、恥ずかしいモノだ」
「人を待たせてはいけない」
といったビリーフを深層心理に持っている場合、
意識とは関係なく、言葉は詰まり、話ができなくなります。
吃音は、主として幼い頃などに、愛情の欠如などからくる不安から生じ始め、周囲からの注意を受けることで、「私はどもりだ」というビリーフをインストールされることで本格的にはじまります。
そのため
「どもりは、どもりと診断されたときにはじまる」(ウェンデル・ジョンソン)といわれるのです。
吃音を克服するためには、思いこみを廃し、症状という現象に対して働きかけるのではなく、本質的な原因にアプローチする必要があるのです。
つまり、吃音を生み出している心のあり方(フレーム)やビリーフを適切な状態に変えていく必要があります。
実は、心が身体に影響する症状は心理臨床の世界では決して珍しくありません。
心の不調和が身体のある部位に出るか、言葉に出るかの違いであり、心から見れば大きな違いはないのです。
心理の問題に対してアプローチするためには、ブリーフサイコセラピーがきわめて有効とされています。
吃音克服ワークアソシエーションでは、ブリーフサイコセラピーを用いて、皆様の吃音克服をサポートしています。
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<参考>