人間は数千年前から植物に含まれる薬理成分を、病気の予防や治療に利用してきました。
古代エジプトでは、紀元前300年ごろから、植物の浸出液を医薬品や化粧品、
芳香剤に利用していた記録が残っています。
ミイラを作る際にも、殺菌力の高い植物が防腐剤として用いられていました。
11世紀ごろになり、植物から精油を作る技術が開発され、
ペストやコレラなどの感染症をはじめとする医療への応用もはじまりました。
アロマセラピーという言葉は、フランス人化学者、ルネ・モーリス・ガットフォゼが生み出したものです。
彼は実験中に負ったやけどの傷にラベンダーを塗り、その傷が早く治ったことから、
本格的に精油の研究に取り組み1937年に「アロマセラピー」という1冊の本を出しました。
そこからヨーロッパでは医療の一部として発展していきました。
しかし、18世紀ごろから合成薬が主流となってきます。
20世紀には、その合成薬の副作用にも注目があつまり、
芳香療法が再び見直されるようになったのです。
日本には、1980年代に伝わり、美容、リラクゼーション効果が話題となりました。
今では、代替療法(西洋医学を補う療法)のひとつとして医療機関でも注目されています。
アロマセラピーは リラックスさせたり、イライラ、興奮をしずめて気分を落ち着かせる心理的な作用、
内臓の働きやホルモンのバランスを調節するなど身体的な作用があり、
心と体の両方に同時に作用する療法です。
身体にトラブルが起こったとき、その幹部だけを治療するのではなく、
それに伴うイライラや、不安などの心のトラブルにも対応できます。
人間は、心と身体でひとつ。
精神的ストレスと身体の不調が互いに影響し合い、トラブルは深刻化していきます。
このような時にも アロマセラピーは多大な効果が期待できるのです。